ゲシュタルトセラピー体験記 その2

介護問題

 

ゲシュタルトセラピー体験記その1 の続きです。

その1はこちらです。

ゲシュタルトセラピー体験記 その1

私は、
老いと病気に
抗わなかった母の事も
思い出していました。

 

病気が進行し、
喋るのも苦しい時に
ただ「ありがとう」だけを絞り出すように
口に出していた母でした。

 

自分が老いて 人の世話になり
何の役にも立たないと言う事から
目を背けなかった母と

 

どうしても
老いという現実を
受け入れられない父は
対象的でした。

 

百武先生は
「お父さんの人生は
 お父さんの作ってきたものだよ。」
と仰いました。

 

「そうですね。」と
私は答えました。

 

私のワークを見ていた人達は
その時私の表情が変わった、
と 後で教えて下さいました。

 

「じゃあ、お父さんに向かって
 その事を言ってごらん。」
と言われた私は
隣の椅子に向かって

 

「お父さん、
 胃ろうを決めてしまったのは
 悪かったと思うけど、
 思い通りにならない事を
 私に当たり散らすのは 止めて!」

 

「誰かのせいで
 自分が苦しめられていると思うのは
 止めて頂戴。」

 

「人が自分を敬わないからと言って
 人を悪く言うのは止めて頂戴。」

 

「お父さんの今の状況は
 老いが作った訳じゃなくて
 誰かが作った訳でもなくて、
 自分自身の考え方が作った事を
 分かって頂戴。」

 

「私は自分が老いていく事を
 自分で受け止めていくつもり。
 お父さんのように老いに
 ジタバタして
 人を傷つけないようにするつもり。」

 

「自分のオムツを変えてくれる人の
 所作だとか言葉だとかを
 馬鹿にするのはもう止めて!」

・・・・

 

そんな事を
誰も座っていない椅子に向かって
早口で喋りました。

 

 

私が喋り終わった後
百武先生は
「お父さんの椅子に座って
 お父さんの代わりに
 喋ってごらん。」と仰いました。

 

私は隣の椅子に座り
父の気持ちになってみました。

 

人のセラピーを見た時は
難しそう・・と思いましたが
案外とスラスラ言葉が出てきました。

 

どれも父の言いそうな事ばかりを
私は喋っていました。

 

「何も分からんくせに
 偉そうに説教する気か!」

 

「ワシの気持ちも分からないくせに
 何様のつもりで喋ってるんだ。」

 

「人に上からモノを言って
 気分が良かろう。
 それで満足か?」

 

「お前はワシと同じほど
 勉強したのか?
 苦労したのか?
 お前にそれを言う資格は有るのか?」

 

父の言葉はいくらでも
私の口から出てきました。

 

私は自分で喋りながら
「父は『有難う』も言わないし、
 『すまない』も言わないんだな。」

 

「こんな風に
 『自分を敬わない馬鹿ばっかりだ、
 自分は馬鹿な奴らの被害者だ』と
 思ったまま死んでいくんだな。」

 

「お父さんをここまで苦しませる命って、
 私が判断した延命医療って、
 何なんだろう?」
と頭の半分で考えていました。

 

また父となった私の口が喋ります。
「体験してみないと
 分からない事もある。
 空想だけで口をきくな!」

 

そしてしばらく間が空いて、
最後に口に出たのは・・

小さな声で・・

 

「でも、お前、 幸せになれ。」

 

そして続けて、
「それから、N子(妹)を頼む。
 あいつはワシが死んだら
 1人になる・・」

そんな言葉でした。

 

百武先生に
「はい、いいよ。」と言われて、
私は元の椅子に座りました。

 

大勢の人が見てる中で
鼻が真っ赤になる程
ボロ泣きに泣いてしまったけど
恥ずかしくは有りませんでした。

 

むしろ清々しくて
「私はこういう生き物なんだ。」
というような気持ちがしました。

 

そして、その時に
私が気学の師匠から習った
「自己責任」という言葉の
本当の意味が少し分かった気がしました。

 

父の今の状況は
私のせいだ・・と考えて
父の暴言を許し
受け止めてきました。

 

何でもかんでも
「私が悪かった」と考えるのは
教えて貰った「自己責任」の考え方とは
違っていた、と思いました。

 

そんな事に気付くのさえ、
これだけの時間と涙と人の力が
私には必要でした。

 

時間をかけて 
やっと分かった事ですから
2度と忘れないように、
自分の心に沁み込ませたいと思います。

 

ゲシュタルトセラピーは、
百武先生を始め
たった1日共に過ごした人達にさえ、
私は愛されている事を教えてくれました。

 

その日会った人達だけでなく
今まで会ってきた人にも
私は愛されているんだと
改めて思いました。

 

そしてもちろん、父にも
私は愛されている事が
よく分かりました。

 

さらに誰に愛されるよりも
自分で自分を愛さなくては
いけないと思いました。

 

これから、
自分をしっかり見つめ
愛していきたいと思います。

 

「自己責任」とは
自分への確かな愛がまず在って、
その上での「全てが自分のせい」
という考え方なのだ、
と思いました。

 

自分の事ばかり
長々と書いてしまいました。
読んで下さって
ありがとうございます。

 

 

本当に修行中の
こんな私ですが
気学の考え方に出会った事で
随分と救われました。

 

勉強してきた気学で
何かお役に立てる事も
有るかも知れません。

 

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