遺品整理で自分の弱さに気付いた私・・自分を大事にするのに必要な事は?

介護問題

目次

私は我慢強い人?

私は ずっと、

自分の事を我慢強い人だと

思っていました。

 

父の我儘を

「もう老い先短いのだから

 我慢してあげよう」

と、思っていました。

 

母が亡くなり、

精神的に不安定になった父の暴言は

徐々に激しくなりました。

 

「寂しさから来る

 八つ当たりなのだから・・」

「きっと父も辛いんだろう」

 

私はそう考えて、

何も言い返しませんでした。

 

「そっか、私が気づかなかったのが

 いけなかったね。」

「頭が回らなくて

 ごめんなさい。」

そう言って父の暴言を我慢していました。

 

亡くなった母の遺品整理

母が亡くなった後、何か月かして

いろいろと落ち着いたので

私は母の着ていたパジャマだとか

下着とかを どんどん捨てました。

 

もう、使い道は無いし、

それでなくても 

モノを捨てられない父の持ち物で

部屋中が溢れ返っていたからです。

 

本当の事を言うと

私も母の物を捨てるのは

辛かったです。

 

まだ、匂いが付いていて、

母の生きていた証拠なんですから。

 

しかし、

できるだけ自分の感情を

動かさないようにして・・

 

もう着る人の居なくなった下着。

汚れを落とす為に

私が何度も手洗いしたパジャマ。

もしも外出でもするような事が有ったら・・と

希望を込めて持っていた服。

 

そんなものをどんどん捨てました。

 

捨てるのは心が冷たいから?

カレンダーの裏紙からきれっぱしの紐

オムツの入っていたビニール袋まで、

とにかくモノを捨てずに

溜め込むタイプの父は怒りました。

 

「お前はモノを大事にしない!

 その上

 情緒が欠落している!」と。

 

そして妹も怒りました。

「お母さんの物を捨てちゃうなんて酷い!

 平気で捨てられるのは

 心が冷たいからよ」と。

 

そう言われて、

やはり悲しかったです。

 

でも私はその時に

何も言い返さず、

我慢してあげようと思いました。

 

私には夫も子供も居る・・

私を必要とする人が居る・・

 

遺された父と

独身の妹の寂しさは

きっと私よりも切実なんだろうと。

 

ただ私が、弱かったからです。

 

その時、自分は

「我慢してあげている」

と思っていました。

 

でも、本当は違ったのです。

今になって分かりました。

 

本当は、

「言い返せなかった」のです。

 

私は「我慢強い人」ではなく

「言い返せない人」だった・・・

 

「じゃあ、このモノの溢れる部屋に

お母さんの遺品を置いたままで、

お父さんの車椅子は

どうやって動かすの?」

 

「捨てるのが駄目なのなら

 あなたが持ち帰ってくれるの?」

 

「私が、平気でお母さんの物を

 捨てていると

 本気で思っているの?」

 

そう言い返せば良かったのです。

 

私が言い返さなかったから

父は私の辛い気持ちも

父自身の現状も分からず 

言いたい放題ですし、

 

近くに住んでいない妹には

現実に私と父が困っている問題が

分からなかったと思います。

 

私は2人の言葉で

何度も傷つきながら、

へっちゃらな顔をして、

母のモノを捨て続けたのです。

自分を大事にするべきだった

私のあの「我慢」は

本当の我慢では

ありませんでした。

 

自分の出来ない事を

美化させるの為の

言い訳でした。

 

自分で自分についた嘘です。

 

自分自身に嘘をつく事、

何だか大人ぶって

自分の気持ちを

ちゃんと説明しない事・・

 

それは

自分自身を大事にしていない事です。

 

泣きながらでもカッコ悪くても

頑張って言い返して、

 

父の現実を、 

私の悲しい気持ちを、

父にも妹にも

主張すれば良かった、と思います。

 

それが私自身を大事にする事でした。

 

ついつい自分の気持ちを我慢し過ぎ、

心が苦しくなってしまう時、

 

殻を破って

自分の気持ちを伝えるのは

自分を大事にする事です。

 

それがどうしても出来ない時は

どうぞご相談下さい。

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