こんにちは!
毎日、お疲れ様です。
夏バテは大丈夫ですか?
夜はエアコンつけて、ぐっすり眠りましょうね。
50代女性、Yさんのお話です。
目次
***お父さんの様子がおかしくなりました
始まりはお母さんの病気でした。
でも、お母さんがまだ 自分でそろりそろりと歩ける頃は
なんとか老夫婦2人で生活していました。
しかし、お母さんが寝たきりになり入院してから、
お父さんの様子がおかしくなりました。
精神的に不安定になってしまい、
毎日、朝の5時ごろ電話をかけてきます。
Yさん宅だけではありません。
Yさんの実家のご近所にも
夜明け前に電話をかけるようになりました。
***「なんとかしてあげて」
それでご近所の方からYさんに
「なんとかしてあげて」と連絡が入り、
もう、老夫婦2人で暮らすのは不可能だと
判断しました。
ご主人が長男ということもあって
ご両親をYさん宅に引き取ることは
許してもらえませんでした。
そのためYさんは
自分が通える所にご両親2人で住む場所を探しました。
***引っ越し先が見つからない
その時、お母さんは要介護4。
お父さんは要支援さえも付かず、健常ということでした。
お父さんは、能力は健常でしたが
お母さんがそばにいないと不安感が強く、
一人ではいられないのです。
Yさんは老夫婦が二人一緒に入れる施設を探しました。
市役所に老人用施設の一覧表をもらって
探し回りました。
要介護の老人と健常の老人が一緒に住めるマンションは
入居費用だけで何千万もかかるうえに、
毎月の利用料金も高額で、支払える金額ではありません。
介護度4のお母さんの入所できるところはあっても
健常なお父さんと一緒に入れる所は
なかったのです。
***SOSの電話
引っ越し先が見つからない間、
お父さんからの早朝の電話と、
ご近所からの
「お父さん、やっぱりおかしいよ。早くなんとかしてあげて」
の電話が 交互にかかってきていました。
***自分がひとりぼっちのような気がした
Yさんはご両親の住むところを半年以上探し回りました。
その頃、Yさんのお嬢ちゃんはまだ2歳でした。
休日はご主人に預けて
何時間もかけて物件を探しました。
家に帰ると子供の相手で機嫌の悪くなったご主人が
「飯は?」と聞きます。
探しても探しても、入居できる物件はなくて、
途方にくれたYさんは
涙で車の運転ができない時もありました。
「なんだか世界で、自分がひとりぼっちのような気がした」
と 現在のYさんは笑います。
そんな時は
路肩に車を止めてひとしきり泣いてから、
涙を拭いて また運転したそうです。
長年寄り添って暮らしてきた老夫婦が
ずっと一緒に暮らしていけるように
してあげたかったからです。