闘病後に亡くなったお舅さんのお葬式「ごめんね、お義父さん」

介護問題

私のお舅さんが亡くなって
3年経ちます。

目次

お舅さんvs姑、小姑2人そして嫁

お舅さんは面倒見の良い、
昔気質の人でした。

けれどお嫁に行ってない娘と
離婚して戻ってきた娘、
そして姑の女性3人のパワーには
太刀打ちできない感じでした。

 

 

意見はいつも舅vs女3人で別れ
圧倒的強さで女性3人の勝利でした。

舅はその世代の人らしく
姑には威張っていましたが
言いなりになる姑ではないので
若干の摩擦はありました。

姑の常識と舅の常識のずれ、そして私は・・

私の常識は姑よりも
舅の常識に近いものでした。

けれど姑と小姑2人の団結力は強く
舅の常識は非難の的になりがちでした。

私は内心は
「それはどう考えても
  お義父さんの方が常識的だよ・・」
と思う事が多かったのです。

お義母さんは
「もうっ お父さんって意地が悪い!
    娘の給料から生活費を出させるなんて!」
と言います。

 

 

義姉や義妹が
「お父さんって金の亡者じゃないの?
 娘からお金取るなんて!
 ねえ、ひどいよね!」
と憤慨して私に同意を求めます。

そんな時も私は少し眉をひそめて
「そうですよね。」と頷いていました。

ごめんなさい、お義父さん

本当は私は・・・
独身のまま中年になり
家に住み続ける義妹からも、
離婚して出戻ってきた義姉からも、

生活費はもらうのが
普通なんじゃないかと
思っていました。

きっとお義父さんは
「払わせた生活費は
 娘たちの為に貯金してやろう」と
思っていたんだと思います。

けれど私は
「お義父さんの意見の方に賛成です」
とは言いませんでした。

ごめんなさい、お義父さん。
私は自分の身が可愛かったのです。

 

 

そんな事を言えば今度は
私が悪く言われるのが
分かっていたからです。

お姑さんも小姑さんたちも
さっぱりした気性だけど、
歯に衣着せぬ遠慮のない所があります。

だから私はお義父さんに味方せず、
「お義父さんの意見なんてとんでもない」
みたいな顔をして
お義母さん達に追随していたのです。

お義父さんvsかしましい女性4人
(私を含む)みたいな形で
やっぱりお義父さんは
けちょんけちょんに攻撃されていました。

お義父さんのお葬式で。

お義父さんは3年間の闘病生活の後、
亡くなりました。
体が辛くなり、イライラと
お義母さんにあたる事も有ったようです。

娘2人はますます父親を悪く言います。

私も「ほんとですねえ」と
調子を合わせていました。

私はお義父さんのお葬式で
黒いリボンのかかった写真を見た時
悪かったなあと思いました。

お義父さんは真っ白な歯を
見せて笑っています。

「お義父さん、1度も
 味方をしないでごめんなさい」

「私は本当はいつもお義父さんの意見に
 賛成だったんです。」

と思いながら手を合わせました。

同時に・・

きっとお義父さんは 
ニカッと笑って
「よかよか!」と言ってくれてる、
とも思いました。

虫の良い想像です。

でもお義父さんは
カラリとした、愛情深い人でした。

 

 

今はもう、この世に居ない人の
性格や考え方も
生年月日から知る事ができます。

亡くなったあの人の人となりを
もう1度考えてみたい人は
ご相談下さい。