いかがお過ごしですか?
昨日はよく眠れましたか?
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Kさん50代女性のお話です。
目次
***大事にされてきたお父さん
お父さんを介護していらっしゃいます。
お父さんは教師でした。
今まで
「先生、先生」と尊敬もされ、
大事にされてきたお父さんです。
自分の自慢の記憶力や説教の技術が
どんどん失われていくのを
自分で分かっていらっしゃいます。
それが分かった時・・・・
お父さんには2つの進む道がありました。
***2つの進む道
今の自分を受け入れて、
間違えたり、失敗したりを
迷惑かけてごめんねと認める道。
昔の自分に戻りたくて、
自分の間違いを隠したり、人の失敗をあげつらって
自分の優位性を誇示しようとする道。
***受け入れられない今の自分
Kさんのお父さんは
「衰えていない有能な自分」
「立派で 迷い易い子供らを導いていく自分」
であり続けたいと切望されているようです。
ヘルパーさんの介護態度、
言葉遣いの間違い
書類に押す印鑑の位置
ホワイトボードに書く字の書き順・・・・・
様々なちょっとした間違いを細かく指摘します。
そんなことを言っている瞬間は
「教師の自分」にもどったような気がするのでしょうか?
***人に点数をつけて。
オムツを替えてもらいながら、
自分の汚物の洗濯をしてもらいながら、
今日も介護してくれる人に点数をつけています。
「昨日のオムツは乾かせばまだ使えた。
ものを大切にする心を持て」とか
「お前は表情が良くない。
心根が顔に表れている」とか
説教をしながら暮らしています。
***他人よりも厳しい目
Kさんは実の娘であるからこそ、
他人よりも厳しい目を持って
「ちゃんとした人格も持ち合わせていないのに、
たまたま人に上に立つ仕事を選んだ人のなれの果て・・・。」
と、お父さんを評価しています。
そして、
「もう、そろそろ我慢の限界だわ」
と、仰います。