いかがお過ごしですか?
あなたにほっとできる時間がありますように。
目次
老人の紙おむつ。その履き始め
プライド高い老人は
パンツの代わりに
紙オムツを履かせ始める時
ひと悶着あります。
私の父がそうでした。
あんまり言うと可哀想なんですけど
いろいろと粗相が続き、
私も疲れていました。
介護で一番疲れるのは
母は素直に
紙おむつを着けてくれました。
自分の衰えを
受け入れていたんだと思います。
いつも思いますけど・・
介護で一番疲れるなあと思うのは
実際のお世話よりも
こちらの意見とか、ケアマネさんの提案とかを
老人が受け入れてくれないことです。
紙おむつを履いてくれない父
父には「紙おむつにしてよー」と、
何度も頼みました。
しかし・・
「まだ大丈夫。
いろいろとあなたも考えて大変だねえ」
と嫌味を言いつつ断ったり
「何度も言うな。
バカにしていい気になるな。」
と怒ったりして
どうしても履いてくれません。
汚れ物を洗うのは私なのです。
バカにしている訳ではなくて
ラクできる所は
ラクしたかっただけです。
けれど・・
ある日を境に
父は紙おむつを
履いてくれるようになりました。
介護者だって命がけ
私はその頃
子宮筋腫を持っていて、
月に20日間くらい
多量出血していたのです。
おばさんだから、
こんな事も
もう言っても良いですよね。
普通の生理用品だと
着けてて30秒ぐらいで
血液でぐっしょり・・
と言う位の量でした。
後に、その多量出血で
後もうちょっとで死にそうになり、
お医者さんに「呑気にも程があります!」
ときびしく諭されて 即入院・・・・
そんな事も有りました。
とうとうブチギレた
私が父に向かって、
何と言ってブチギレたか・・
「お父さん!!
出ちゃうものは
しょうが無いじゃないの!」
「それを馬鹿になんかしてない!
出るものを出すなとも言ってない!」
「ほらっ!私を見てよ。
私だって紙オムツつけて
暮らしてるんだよっ!」
そう言って
私は自分が履いていたズボンを
半分脱いで
紙オムツを見せました。
はい・・
多量出血は
夜用の生理用品などでは間に合わず、
私は紙おむつを履いて
父の世話をしていたのです。
父は私の剣幕にたじろいで
そのまま紙オムツを
履いてくれるようになりました。
かっこ悪い介護
ホント、
かっこ悪い介護ですよね。
カッコイイ介護なんて
有る訳ないですけど。
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