命が消える瞬間を見ました。

介護問題

いかがお過ごしですか?

このブログを訪問して下さって

ありがとうございます。

 

人間が亡くなるその瞬間、

直前まで意識があって

あ、今、命が消えたという瞬間の事を

書きたいと思います。

 

母が亡くなる時

私の母は15年間位パーキンソン病を患って

寝たきりになって

亡くなりました。

 

私は母が死ぬ時も その瞬間を見ました。

けれど 母はもう長く寝た切りで

死ぬ直前は目も閉じていて

心臓が止まる所を見ただけです。

 

私はその時 入院中の母が汚したパジャマを

汚物の洗い場で手洗いしていました。

人工呼吸器をつけて3日め位で

もう母は喋れませんでした。

 

それでも下半身が気持ち悪かったらしく

少しだけ右手を動かしてオムツの方に手を動かしました。

それで「あ、汚れてて気持ち悪いんだ」

と分かり 汚れたものを取り替え、洗っていたのです。

 

なかなか汚れが落ちなくて、

洗濯には時間がかかりました。

 

私が病室に戻ってきたら母はもう目を閉じて

心拍計の波が弱くなっていました。

「お母さん!」と呼んでも

瞼も動きません。

 

そして私が部屋に戻ってきてから

1分か2分位で心臓が止まったのです。

 

なんとなく 母は私が洗濯から帰ってくるまで

一生懸命待っていてくれたのかもしれない・・

そう思いました。

60才で発症し、75才で亡くなりました。

 

母と瓜二つの叔母

その2年後位に今度は叔母が亡くなりました。

この叔母は母と瓜二つで

独身の妹は母を亡くして心細くなったのか

甘えるように叔母を慕っていました。

 

私も叔母が大好きで

小さい頃は随分と可愛がって貰いました。

母と叔母はたくさんいる兄弟の中でも

特別に仲が良く いつも一緒に行動していました。

 

その叔母もパーキンソン病にかかったのです。

いくら見た目がそっくりで仲良しとは言え

病気まで一緒じゃなくてもいいのにと思いました。

 

叔母も徐々に動けなくなりましたが

寝たきりになる前に

別の病気で亡くなりました。

 

叔母が最後に喋ったのは・・

叔母の危篤が知らされ、私と妹はそれぞれ新幹線で

私達の実家の近くに住む叔母の所に駆けつけました。

叔母は病院に居て、

酸素を吸い、心拍数の機械をつけていました。

 

私が駆け付けた時

叔母の意識ははっきりしていました。

 

「あなたにはごめんなさいね。

お母さんのことを全部あなた1人にさせて。

叔母さんは何も手伝えなくて、ごめんね。」

と 私に謝りました。

 

自分が危篤状態なのに、私に謝るのです。

 

「いいのいいの、おばさん。

私がお母さんを遠くに連れて行ったから。

おばさん、ごめんね。」

と答えました。

 

叔母さんが最後に喋ったのは

私への謝罪でした。

叔母さんが謝る事なんて

何にも無いのに。

 

子供の到着を待っている叔母さん

その直後、おばさんはもう何も喋れなくなり

時々ぐぅっと白目になったりして

「叔母さん!」と呼ぶと

また黒目が戻って来る、という状態でした。

 

叔母さんは待っていたのです。

二男が四国に住んでいて

危篤の連絡を受けても

駆けつけるのに時間が掛かるのです。

 

叔母さんがぐっと頭をのけ反らせて

白目になる度

「叔母さん!Y君があと40分で着くよ!

もうすぐ来るよ!」

と叫ぶと、また黒目に戻ります。

 

長男と一緒に暮らしていた叔母さんですが

二男とはなかなか会えなかったので、

死ぬ前に 次男の顔を見せてあげたいと

思いました。

 

長男は無口で大人しい人です。

叔母さんの手を握って

無言でずっとさすり続けていました。

 

おばさんも長男の手を握り返しているのが

分かりました。

 

何度も白目をむく叔母さんに声をかけ

苦しいだろうけど正気に戻ってもらって

皆で二男を待っていました。

 

間に合った次男

やっと 次男が到着して

叔母さんは黒目で二男を見ました。

私達姉妹は後ろに下がって

叔母さんと長男と次男と次男のお嫁さんを

見ていました。

 

二男も無口で何も言いません。

布団を直したり 手をさすったり

していました。

 

15分位 全員が叔母さんを見ていて

部屋の中には心拍計のピッピッピッという音だけが響きます。

叔母さんは安心したようにもう焦点の合わない目を

ゆっくり閉じたり開けたりしていました。

 

すると急に叔母さんの黒い目にもう一度光が宿って

その病室全員にいる私達の顔を順番に

ひたっと見つめました。

 

長男、次男、お嫁さん、私、妹。

3秒ずつ位です。

 

そして全員と目を合わせた後

ぐっとのけ反り、白目をむいて

そして目を閉じました。

その時 命が消えました。

 

心拍計がピーッと音を鳴らし

看護婦さん達がさっと入室してきました。

私達姉妹は家族の邪魔にならないように

壁の所まで後退りして、ただ泣いていました。

 

あの時、ありがとう

その時、私は母が亡くなった瞬間のことを

思い出しました。

間違いなく、母は私が病室に戻ってくるまで

苦しくても頑張って 待っていたんだと思います。

 

「お母さん、あの時、ありがとう」

と思いました。

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