目次
介護の分担は出来ないのか?
私には妹が1人いるのですが
両親の介護や病気は
私が担当してきました。
というのも 妹は
実家へは飛行機を使わなくては
なかなか帰れない
遠くに住んでいたからです。
妹は当時から
結婚をしたがっていたのですが
なかなか縁がなくて
今でも独身です。
彼女は派遣社員なので
仕事も転々としていました。
そんな事情もあり、
両親がいよいよ2人では生活できなくなった時に
妹に「帰って来てくれ」と
SOSを出しました。
私は何年間かに渡り、
両親の所に月に1度か2度、
おかずの作り置きや家事の為に
帰省していました。
妹よりは近いと言っても
車で3時間はかかる場所に
住んでいました。
そして結婚もし、赤ちゃんもいました。
当時はまだ頭がはっきりしていた両親が、
両親の世話をする為に
度々帰省する私と主人に気を遣い、
妹に家に帰って来てくれと頼んだのです。
介護を引き受けた私の弱さ
妹は号泣し、
「私の一生を親の為に
滅茶苦茶にされて、
結婚も何もかも諦めなきゃいけないの?」
「介護なんかしてたら 結婚できない!」
と叫びました。
その時、ついつい私は
「いいよいいよ、
お姉ちゃんが何とかする。」
と言いました。
泣いている妹を
放って置おけなかったのと
泣くほど嫌がられている両親が
可哀想だったからです。
これは、私の弱さだったと思います。
ただ単に、その場を丸く収めたかった。
自分が頑張れば 何とかなると思っていた。
介護を甘く見ていた。
私は間違った提案を
してしまったかも知れません。
その場しのぎの私の発言で、
自分自身が困るのは仕方がないとしても
両親にとっても妹にとっても
結局は辛い思いをさせたかもしれません。
もっといい折り合いの付け方が
有ったかもしれない・・。
さらに悪い事には
私の中に
妹に対する確執が
生まれてしまったことです。
介護を担当したのは
私自身の考え方のせいであって
その時の正直な気持ちを泣きながら訴えた
妹のせいではないのです。
それなのに私は10年以上
妹のひと言ひと言に不満を持ち、
「手助けしてくれない」と
恨みを持っていました。
心に余裕ができた今、
妹にとても申し訳なく思います。
それでも・・・
介護が1番大変だった時に
今のような考え方が出来なかった
自分の事を
私は許してあげたいと思います。
あなたにもう1度笑顔を
人間、全員が年を取ります。
それは仕方ありません。
年を取れば大なり小なり
様々な機能が衰えてくる。
それも仕方ありません。
そして機能の衰えたものは
衰えの少ないものに
頼らなければいけなくなる。
その時に・・・
頼られた側の生活や心が
めちゃくちゃに傷付きませんように。
今、そういう傷付いた状態ならば
回避できるものは
できるだけ回避して
少しずつ傷が小さくなりますように。
その為に小さなことからでいい、
何か行動できますように。
そして、もう一度
介護しているあなたに
心からの笑顔が
戻ってきますように。
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