いかがお過ごしですか?
夏の暑さの疲れは出ていませんか?
今日も爽やかな日でありますように。
怒られるようなことを
今日は書いてしまおうかなと思います。
目次
認知症の介護
自分の親の、認知症の介護・・・・
これは辛いと思います。
私は幸い両親とも認知症ではありませんでした。
母は身体だけが朽ちていき、もう亡くなりました。
最期に近くなると幻覚などは見ていましたが
それでも 見た目と違って頭ははっきりしており、
人格が壊れることは無かったです。
父の方は脳の老化のせいか体調によっては
驚くような変な事や嫌なことを言ったりしますが、
認知症ではありません。
なんとか進行を遅らせたい
親が身体は元気なのに認知症になってしまった場合、
何とか治って欲しいですよね。
元気だったころのお父さんやお母さんに
もう一度 戻って欲しいですもんね。
だって体はまだまだ使えそうなんですから。
認知症さえ治れば 一緒に笑い合ってランチに行って、
旅行だってしたいし、いい思い出がまだまだ
作っていけるんです。
傷付けてしまうかも
頑張っていらっしゃる方を
傷付けてしまうかもしれないことを今から書きます。
現在、認知症の特効薬は世に出ておりません。
いろんな治療法が研究されていますけれど
この薬さえ使えば、この療法さえ行えば
90%以上の人の認知症が治りますよ、
あるいは病気の進行が遅れますよ・・というものは ありません。
確かに、特定の人にとっては 効果抜群だった・・という
症例もあることと思います。
自分の親もそうなったらいいと
切望されていらっしゃるかもしれません。
認知症治療をやめる
私自身は認知症の親を持ったことはないのですけど、
自分の親の認知症の介護を最期までされ、
看取った友達を何人も持っています。
その方達のお話を長い間聞いてきて
思うことです。
認知症を治す為の薬、療法を、一生懸命試されるのは
立派なことだと思います。
時間もお金も労力もかけて
お父さんお母さんにつくしていらっしゃるのですから。
でも、万が一、その治してあげたい一心で始めた療法が
あなたの心に負担になり過ぎているのなら
一回その療法を止めてみるのもひとつの方法です。
経験者の後悔
親の介護は、どういうふうにしたって後悔が残るものです。
認知症の親を看取ってきた友だち達は
「なんとか治してあげたいと思うせいで
親子で笑い合うチャンスを潰してきた。
それどころか親に対して 余計に怒ってしまった」
と後悔しています。
それはとても強い後悔です。
何年経っても 泣かれる方もいらっしゃいます。
親として・・・
認知症の進行を遅らせる為の努力は
無駄ではないと 私も思います。
けれど 私がもしも認知症になり
介護される側になったとしたら・・・・。
愛する子供を苦しませ、
さらに怒られながら長く生きるより
一回でも多く顔を見合わせて 笑いたいと思うことでしょう。
一番辛いのは 自分のせいで 子供らが苦しむことです。
私なら認知症の治療はそんなにしてほしくないです。
やるとしても子どもの負担の少ない範囲で
してもらいたいです。
「愛する子供が自分のことを思って
一生懸命治療をしようとしてくれている。
辛くなって、だから悲しい顔をしてるんだろうな・・・」
そう思えるほどは 認知症患者の頭は働きません。
この子に笑っていてもらいたい
親の気持ちは
「ただ、この子が笑っててくれたらいい」
最終的にはそれに尽きると思います。
もう頭が働かないから子供が辛そうな理由が
自分への愛だとは分からない。
そういう状態で、
辛がられたり、怒られたりしながら長く生きる・・・・。
それは親の本望ではないんじゃないかと、思います。
ごめんなさい
一生懸命、親御さんの為に頑張っていらっしゃる方。
ごめんなさい。
私は こういうふうに考えています。