目次
出来の良かった娘が成長し、私を毒親と呼ぶ
明るい良い子だったのに
幼稚園から付属校に通わせました。
娘は他の子とは比べ物にならない位、
可愛くて賢かったのです。
お行儀も良かったし、
もちろんお洋服も私が選んだ
上品なものを着せていました。
おかしくなったのは高校に入ってからです。
お友達と喧嘩をしたらしく、
不登校になってしまいました。
ある日、私が外出先から帰って来ると
髪の毛が金色になっていました。
娘は本当は真っ黒で真っ直ぐな
ツヤツヤの髪をしているのです。
それが今では傷み過ぎて
ボロボロの金髪です。
元の娘に戻って欲しい
私は何とか元の娘に戻って欲しくて
命がけで娘を心療内科にも、
拝み屋さんにも連れて行きました。
心療内科のお医者様やカウンセラーに
「頑張れ」とは言わないように、
干渉し過ぎないように、と
言われたため・・
私もビクビクしながら
娘と接してきて、
そんな関係も
もう10年を超えました。
我慢しきれず叱ってしまいました
娘が27才になり、
バイトですがやっと働き始めたので
私は娘の為にご馳走を準備して
仕事から帰ってくるのを待っていました。
食事中に娘が
「うざい」「くそばばあ」と
言い出したため
私もとうとう我慢の限界が来て
娘の態度を叱ってしまいました。
すると娘は
「こんな家、金が溜まったら
出てくわ。」
「あんたみたいなのを毒親って
言うんだよ。」と怖い顔で怒鳴りました。
私は毒親ですか?
私は娘の言うように
「毒親」なのでしょうか?
私は10年以上、娘に言いたい事も我慢して
ビクビクしながら暮らして来たのです。
どうしたら、
また元のような明るくて優しい
可愛い娘に
戻ってくれるでしょうか?
余りの変貌ぶりに
何か悪い物が憑りついているのでは?
と考えたり、
私の対応が悪いのか?と考えたり・・
毎日が苦しくてたまりません。
母親と娘の間にある溝
娘さんが働き始められたこと、
おめでとうございます。
あなたも嬉しかったから
ご馳走を作って帰りを待っていたのですよね。
和やかに食事しようと思い、
あなたも嬉しさから気が緩んで
娘さんの気に障る事を
言ってしまったのかも知れません。
あなたが感じた我慢の限界は
正しい感覚です。
それは大人になった娘さんと
一緒に暮らす事の限界です。
娘さんの仰るように
もうそろそろ別々に暮らすべき時が
来たのかもしれません。
あなたは娘さんの艶やかな黒髪が
もう1度見たいのですね。
昔の娘さんはサラサラした黒髪で、
「お母さん!」「ママ!」と
笑いかけてくれていたのでしょう。
その頃のあなたは
可愛く賢い娘の母親として
自信を持っていらっしゃった
かも知れません。
あなたは娘さんに
「元に戻って欲しい」と
思っていらっしゃいます。
そればかりか今の娘さんには
「何かが憑りついているのでは?」
などと仰います。
今 目の前にいる娘さんが
本当の娘さんです。
幼くて母親の言う事に
全て従っていた娘さんは
過去の記憶の中だけに居るのです。
現実では有りません。
「ママ!」「ママ!」と抱き着いてきた
娘さんは もう戻って来ません。
娘さんは成長し、大人になり
自分の考えを持つようになりました。
娘さんは過去に戻る事を
望んでいません。
あなただけが過去に戻る事を
望んでいるのです。
そして誰も、過去に戻る事は
出来ないのです。
けれど、未来に向かって進み続ける事で
また別の親子関係が
生まれてくることも有るでしょう。
娘さんは今、闘っているのです。
それは過去のあなたと・・です。
毒親かどうかを決めるのは子供です。
言いにくいですが
娘さんがあなたを「毒親」と
言うのなら、あなたは毒親です。
でも・・
毒親かどうかを子供に決められるのは
あなただけでは有りません。
どの親も、それは一緒です。
親の仕事の中には、「耐える」、
という部分も含まれているのかも
知れませんね。
今の状況をあなた1人で
乗り越えるのが辛過ぎるなら
どうぞご相談下さい。
いつでも待っています。
親子関係の悩みは
気学でお手伝いが出来ます。