娘の悩み・・軽い毒でも毒は毒
30代女性のお話です。
私は親に暴力を振るわれた訳でも
ネグレクトされた訳でも
ありません。
ちゃんと大学まで行かせて貰ったし
お小遣いも貰っていました。
母は私の事を「チビ」「チビちゃん」
と呼びます。
私は身長が低い事に
コンプレックスを感じているので
何度も「止めて」
と言いました。
母は
「小さくて可愛いから
言ってるだけなのに。」
「アンタって自意識過剰じゃないの？」
と言い、
そのあだ名で呼ぶ事を
今も止めてくれません。
40才にもなって
親から「チビちゃん」と呼ばれたくないし
私は背が低いのが嫌なのです。
足が痛くても無理して
8センチのハイヒールを
履いています。
私が何を言おうと
母は自分のやりたいようにするし
自分のやり方と私のやり方が違うと
私を徹底的にけなします。
例えば洗濯物の畳み方。
部屋の片づけ方。
料理中にお鍋を洗わない、とかの
手順についてまで。
逆に私が
母よりも清潔な事をする時、
例えばお風呂やトイレのマットを
2日に1度洗おうとすると
それも気に入らず
「マットが傷む」とか「神経質」とか
言います。
我慢の限界が来たので
金銭的には辛かったのですが
家を出ました。
しかし母は私のアパートに
突然やってきて
「部屋が汚い」とか
「洗濯機が変な臭いがする」とか
文句を言います。
今は
「母が早く死んでくれたらいいのに」
と思い、
その日までの我慢だ、
と自分に言い聞かせています。
やっぱり私が我儘なのでしょうか？
うちの親を毒母と言っても
良いですか？
鈍感な母親達・・親と子の気持ちの格差
これは本当によく聞く話なのです。
胸の痛むような話です。
これは、一方的に親の鈍感さに
起因しています。
親はいつまでも
「ママ、ママ」と言ってくれた
あの小さな娘と
その時の自分の
子供に対する絶対的な存在感から
抜け出せないのです。
大人になった娘が母親に
何か意見を言う時、
母親のやり方に異論を唱える時、
謙虚に聞くべきだと思います。
母親は自分の友達には
決して言わない様な失礼な事を
自分の娘には言い続けているという
ケースが多々有ります。
母親に反論を唱える時の娘の気持ちは
崖から飛び降りるような、
それまでの親子関係からしたら
母親と刺し違えても良いと言う様な・・
そんな覚悟で自分の気持ちを
伝えているのです。
それを理解できない母親は
もう、娘にとって毒と言われても
仕方がありません。
毒母かどうかは
他人が決める事ではありません。
子供が毒母であると思えば
親は毒母です。
私も母親として
子供が小さかった頃の
死に物狂いの子育て、
自分の心を押し殺しても
子供を守った、あの日々を
どうしても引きずってしまいます。
けれど、
大人になった子供にとって
親はもう、無用の長物。
たまに用事を頼まれるからと言って
「やっぱりあの子は私がいなきゃ
ダメだわ。」
と思うのは間違いです。
ただ、便利だから・・
親に用事を頼む理由は
ただそれだけです。
親って、寂しいものです。
けれど、それは順番で、
自分自身も同じように
利用するだけ利用して、
親を邪魔もの扱いにして来ました。
娘が子供を産み、
溌剌と子育てをしているとしても
20年後には自分の子供にとって
不要な人になっているのです。
自分はもう
子供にとっては無用の長物・・
それに気づいた時が
子育ての卒業ではないでしょうか。
早く卒業してあげないと
子供にとって親は
目の上のタンコブです。
本当に寂しい、切ない事ですけど
私はそう思います。
そしてその時が
母もでなく妻でもない、
自分というものを
もう1度考えていくチャンスだと思います。
娘を立派に育てあげてきた母親は
母親を卒業し、自分自身に帰ることで
その子育てを終えるのでは
ないか・・と思います。
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