10年前の私への手紙

介護問題

いかがお過ごしですか?

このブログを訪れて下さって

ありがとうございます。

 

10年前の私に伝えたいことを

書いてみます。

 

目次

~10年前の私へ~

 

お疲れ様。

今日もちょっと目が赤いね。

やっぱり お父さんとお母さんのこと

辛いね。

 

誰にも助けてもらえないし

誰も愚痴を聞いてくれないんだね。

 

どうして あなたはいつも

人の話の聞き役になっちゃうんだろうね。

 

妹に介護のことで助けて欲しいと言ったら

大泣きされて 辛かったね。

 

あんまり泣くから

また「ウソウソ。へっちゃらよ~」

って、おどけてしまったんだね。

 

電話だからね、あなただって泣いてるのは

妹には分からなかったんだよね。

 

 

毎日毎日、よく洗濯をしてるね。

なんでも素手で洗っちゃうから

手の指が ガサガサになったね。

お婆さんみたいで 悲しいよね。

 

銀色の指輪が似合わなくなったのは

残念だったね。

 

 

黙って我慢してたね

今日もお父さんに八つ当たりされたんだね。

お父さんが辛いのが分かるから

黙って我慢してたんだね。

 

本当は やりたいことが

あるんだよね。

でも お父さんとお母さんのことで毎日精一杯で

準備をする元気が無いんだね。

 

あのね・・・・

お母さんはもうすぐ死ぬよ。

そして お母さんが死んだら

お父さんはもっと手がかかるようになる。

 

辛いことを誰にも話さない

今までよりも

もっと嫌な事を言ったり

訳の分からないことであなたを困らせるよ。

 

そして身体がどんどんダメになって、

言う事きかないで転んで骨折したり、

頭が混乱しておかしなことを言ったり

怒鳴り散らしたりするようになるよ。

 

 

あなたはもっと隠れて泣くようになる。

 

辛い事を誰かに話すと

もう1回辛いから

もう誰にも話さないんだね。

 

あなたは毎日心が重くて

日々の仕事も最小限のことしか

できなくなる。

 

たまに時間ができても

何かをしようと言う気が起こらないから

ただぼんやりテレビを見て

嫌な時間がやってくるのを待ってるんだね。

 

でもね・・・

大丈夫。

 

可哀想がるのをやめる

もう少ししたら

あなたはお父さんを

可哀想がるのをやめられるよ。

 

酷い事を言われたり 悲しかったりする時は

隠れて泣かなくて良い。

誰の前でも泣いていいんだよ。

弱々しくて可愛そうなお父さんの前でも。

 

「私が傷付くから

そんな酷い事を言うのはやめて頂戴」

と 言えるよ。

泣きながら言ってもいいんだよ。

 

いくらお父さんが「お前のせいだ」と

あなたを責めても、

お父さんの人生はお父さんが作って来たものだと

割り切れるようになる。

 

 

そこから抜け出す

辛い時間は長かったけど

あなたは 少しだけ強くなるよ。

 

そして少しだけ賢くなる。

随分時間が掛かったけど。

お父さんが死んだら始めようと

思っていたことを始めるよ。

 

「お父さんが死んでから」

なんて言ってたら

もしかしたら自分の方が先に死ぬかも・・

と気付く。

 

あなたの時間をまず、

あなたの為に使おうと

決心するよ。

 

今はね、まだ辛いだろうけど

ずっとそのままじゃないから。

だから もうしばらく踏ん張ってね。

 

まだ先の話だけど、

あなたは自分でそこから抜け出す。

 

 

よく眠ってね

毎日、よく頑張ってるね。

 

今は気付かないだろうけど

周りの人達はあなたをちゃんと

見てくれてるよ。

 

ふわふわの布団で よく眠りなさいね。

明日の朝まで ゆっくりね。

 

有料鑑定はこちらから