目次
急に居なくなったお母さん
50歳の女性のお話です。
ゲームセンターや家のコマーシャルで
幸せそうな家族が映ると
「家族に見られてしまう、イケナイ!」
と思いながら涙が出てしまうそうです。
もともとネグレクト気味に
育ってきたのですが、
自分が中学生の時
お母さんが急に家を出ていきました。
その後は
無口で子供の事はほったらかしの
お父さんと2人で暮らして来たのです。
でも、急に居なくなったお母さんだから
すぐに帰って来ると思って
心ではずっと待っていましたが、
結局、帰っては来ませんでした。
お母さんの思い出
お母さんとの楽しい思い出は
ほとんど無いのですが
桜を見ると思い出すのが
自分が小学校の低学年の時の事です。
場所は分かりませんが
満開の桜の下で
お母さんと缶ジュースを
飲んだ事が有るのです。
その時、お母さんは
笑っていたような気がする・・
と仰います。
桜の季節が来る度に、
どうして子供を置いて
お母さんは出て行ったのだろうと思うと
泣けて仕方がないそうです。
家族には涙と鼻水を誤魔化す為に
花粉症だと嘘をついている、
と言う事でした。
自分の家族もあり
子供達も大きくなっているのに
いつまでもこんな自分が嫌、
もう母の事は忘れたい、と思っておられます。
あなたの家族
寂しい思いを
して来られましたね。
でもその環境に負けないで
自分の家庭を築いてきたのですね。
「50歳になっても
こんな事で泣いてしまう」
と言われますけど、
何歳になっても
心は柔らかいままです。
泣きたい時は
泣いても良いと思います。
むしろ泣いた方が良いと思います。
自分の育ち方を
ご主人にもお子さんにも
隠して来られましたが
正直に話してみても良いのではないでしょうか?
デリケートな気持ちは分かりますが
あなたの本当の家族は
今、一緒に暮らしている
ご主人とお子さんです。
家族を信じて、
助けて貰うのも
貴方の心を軽くする方法です。
弱いお母さんだと思われるのが
嫌ですか?
強く、頑張って来ましたもんね。
でも、全部正直に話して
家族の前でボロボロ泣いても、
誰も貴方の事を
「弱い」とも「カッコ悪い」とも
思いませんよ。
むしろ、
そんな育ち方をして来たのを知れば、
それでも立派に頑張って来た貴方を
今まで以上に素敵な人だと思うはずです。
心を緩めて下さい
よく頑張って来たのだから
もう心を緩めて欲しいな
と思います。
丁度お子さんも
大人になって行くお年頃です。
これからは強い母としてよりも
人間対人間として、
本音で付き合っていく時期に
移りつつあります。
ご主人とお子さんを信じ、
自分の過去を打ち明けて、
これからは柔らかく
暮らして行って欲しいと思います。
本当にあなたのお母さんは
どこに行ってしまったのでしょう。
ひとつ分かっている事は、
お母さんはそういう人生を選んだ
と言う事です。
あなたも自分の人生を
どう生きていくか
自分の意志で選んで
暮らしていきましょう。
普通の親に育てられた人でも
桜を見ると胸が切なくなる事は
有りますよ。
あなたが弱いからじゃないし、
それに弱くたって構わないのです。
弱い、強い、と言っても
同じ人間ですから、そんなに変わりません。
自分が嫌だなんて思わなくても
良いのですよ。
どうしても泣いてしまうのが嫌、
辛い気持ちを自分でぬぐえない、
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