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毒親に悩むのは・・
毒親に悩むのは若い人ばかりでは
ありません。
私はむしろ
40代、50代で自分の親の事で
悩む人の方が
解決が難しいと感じています。
40代を過ぎると世の中の事も分かり
親の世代が弱って行くのを
見聞きしたりして
自分の正直な気持ちを我慢し
飲み込んでしまう人が多いようです。
毒親育ちの40代女性の過去
母親からの全否定
Y子さんは40代です。
子供の頃から自分の希望は
母親から全否定されてきました。
ピアノを習いたいというと
「あんたになんか
続けられるわけがない。」
「無駄だからやめなさい。」
と、Y子さんのやる気をぶち壊すことを
言うお母さんでした。
子供のくせに色気付いて！
中学生になったY子さんが
髪を長く伸ばしたいと言うと
母親はなぜか機嫌が悪くなりました。
「あんたには似合わないよ。
子供のくせに色気づいて！」と笑いながらけなし、
高校生までおかっぱ頭しか
許してもらえませんでした。
今でこそ眉毛の出ているボブは
「可愛い」と言われますけど
中森明菜ちゃんや中山美穂ちゃんが
大人気のその頃、
高校生で眉毛の出るおかっぱをしている人は
いませんでした。
嫌で嫌でたまらなかったのですが
その髪型以外は
許してもらえなかったのです。
友達が「カッパちゃん」と
ふざけてからかう時は
ワザとおどけて見せたりして、
そしてトイレで泣いていました。
そして家の中に
彼女のストレートの髪の毛が一本でも落ちていると
「ああ、気持ち悪い！
またあんたの髪の毛が落ちてる！」
と言い立てられました。
お洒落する自信がない
高校を卒業し社会人になってからも
毎朝の洋服に「センス悪い」とか
「そんなの着て恥ずかしくないの？」
とか玄関で声をかけられてきました。
おかげでお洒落をする自信もなくなり
どの服を買っていいのか分からないので
とにかく地味な目立たないものしか
着る事ができないのです。
男性とお付き合いを始めても
なかなか長続きせず
今も独身のまま実家から
同じ会社に通い続けています。
生きているのが虚しい
Y子さんは最近
生きているのが
虚しくなってきました。
30代までは家を出たいと
思っていましたが
その勇気も行動力も無く、
40代になった今は、
年老いて行く母を残して
出ていくのは可哀そうだと
思っていらっしゃいます。
Y子さんへの手紙
Y子さん、子供の頃からの
お母さんの言葉に
ずいぶん傷ついて来られたのですね。
年頃の女の子に
無理やりおかっぱ頭を続けさせるのは
残酷な事だと憤りを感じました。
本当の貴方は
お洒落の好きな女性のはずです。
お母さんに心を傷つけられ
お洒落が怖くなっているだけです。
Y子さんに似合う
いろんな髪型や洋服がありますよ。
10代、20代ではお洒落できなかったけど、
30代、40代で出来る素敵なお洒落は
たくさんあります。
確かにお母さんはこれから年を取り
弱くなっていかれるでしょう。
けれども今はまだまだお元気です。
自分勝手な分 Y子さんよりもずっと元気です。
Y子さんはお母さんの言動を
「虐待に近い」と仰っていますが
お母さんの言動は「虐待」
と言って構いません。
お母さんは暴力こそ
振るいませんでしたが
あなたの心を傷つけ続けてきたのです。
40年間も！！
真面目に1つの会社で30年近く働いて来られたし、
この現状でもお母さんの生い立ちのことを
考えて何とか許そうとされているし、
Y子さんは 心の優しい、真面目な人です。
私はY子さんは美しい人だと思います。
金銭的にもY子さんは自立できるはずです。
勇気を出して家から出て下さい。
まず、お母さんから離れて
人生を楽しんで下さい。
お母さんの干渉から逃げて下さい。
まだ間に合います。
Y子さんはまだ十分若く、
力の有る大人です。
どうか Y子さんの大事な人生を
大事になさって下さい。
親が衰えてくる前に家を出て
Y子さんの人生を謳歌してください。
大丈夫です。
まだまだお母さんは元気です。
介護の事を考えるのは10年以上先ですから
介護が必要になった時に考えれば良いのです。
介護は予め用意周到に考えていても、
介護が必要になってから
慌てて考えても、
ほとんど違いは在りません。
Y子さんの人生をまず大事に。
お母さんの人生の尻ぬぐいは
Y子さんが幸せになってからしてあげたので
構わないんですよ。
お母さんの現在は
お母さんのして来た事の結果です。
それはY子さんのせいではありません。
お母さん自身の責任です。
行動を起こす勇気が出ない時は
ぜひご相談下さい。
いつでも待っていますから。
