完璧な主婦であり続ける
ある孤独な90才の女性のお話です。
目次
完璧で孤独な主婦
孤独な女性とは
Tさんの
叔母さんのことです。
Tさんは70代の女性で
彼女自身も丁寧な暮らし方をされ
整理整頓されたお家に
住んでいらっしゃいます。
その叔母さんはご主人亡き後
大きなお家に1人で
暮らしていらっしゃいます。
1男1女を儲け
ずっと専業主婦で暮らしてこられた
御年90歳の女性です。
そのお年で
自立して暮らしていらっしゃるって
素晴らしいことです。
そしてお部屋も整然と整えられ
塵1つ落ちていないそうです。
お料理 洋裁も誰かに教えても
良いくらいの腕前とのこと。
その叔母さんからTさんの所に
電話がかかって来るそうです。
「喋る人もいないし、遊びに来て」と。
お家が遠く電車やバスを
乗り継いで行かなければならない
叔母さんの家まで
そう度々は行かれません。
嫁も嫌い、ご近所も嫌い、親戚も嫌い！老女の人間関係
「叔母さん、ご近所のお友達は？」
「同じ世代の人はみんな亡くなったし
生きてても嫌いな人達
ばかりだった」
「叔母さん、お嫁さんは？」
「あんな嫁に会うくらいなら
1人でいた方がマシ」
「叔母さん、従妹のセイコさんは？」
「セイコさんは口が悪くて
嫌なことばかり言うから
会いたくない。」
優しくてキチンとしていて、
叔母さんに逆らわないTさんは
数少ないお気に入りなのです。
「あなたに言っておきたい事もあるし
あなたに上げたい物もある。」
と言って Tさんに
訪問をせがみます。
話していると息が詰まる
でも、実はTさんも・・
「実は私も叔母さんの所に行くのは
あまり気が進まないの。
立派なことばかり言うから
話しても叱られているような気がするの。」
「広いお家を綺麗に整えて
たった1人で暮らしているのよ。
ご近所の人達の事はバカにしてて
交流も無いの。」
「それでね、誰も来なくても
毎朝お化粧するんだって。
それが身だしなみと言うものよって。
私、叔母さんといると息が詰まるの。」
そう仰いました。
寂しいまま 独りぼっちで人生を終える？
若い頃から聡明で
美しくて何でもできて
お金持ちで・・
立派な主婦だった叔母さんの孤独。
「気が付き過ぎるから、
嫁はもちろん
子供も寄り付かないのよ。」
「もう、あの性格は
治らないでしょうね。」
とTさんは仰います。
もう90歳だから
叔母さんは自分自身を
変えることなく寂しいまま
人生を終えてしまうのでしょうか？
自分が変わる勇気
90歳だから変えられないのでは
ないと思います。
そんなに明晰な頭脳を持っているのなら
変わる能力はちゃんと有るはずです。
自分に欠けているものは、
もしかしたら自分でも
分かっていらっしゃるかも
知れません。
叔母さんは
変わるのが怖いのだと思います。
人間は変わるのが怖い生き物です。
でも叔母さんが
今の暮らし方が気に入っていないのなら
自分で変わる勇気を
持たなければいけません。
30歳でも90歳でも一緒です。
変わる勇気を持つ人だけが
変わる事ができるのだと思います。
叔母さんは
自分を変える勇気を持たないまま
自分が変わらなくても付き合ってくれる
優しいTさんに縋ろうとしています。
厳しいかも知れませんが、
それは情けない事。
病気でもないし
ボケてもいないのですから
優しい人に甘えていてはダメです。
例え90歳でも。
救いの神は近くにいる
叔母さんの生年月日を聞き、
鑑定させて頂きました。
才能ある、良い星を持っているのに
その悪い所が出過ぎているようです。
九星気学では叔母さんの今の状態を
「陰転している」と言います。
誰が自分のキーマンであるか、
気学で知る事ができます。
「口の悪い従妹のセイコさん」が
本当は叔母さんにとっての
救いの神、キーマンだと思います。
伯母さんのこれからの暮らしを
ぐっと開いていってくれる人です。
今度はセイコさんの生年月日も
聞いてみたいものですが
たぶん間違いないと思います。
お会いしたことはない
Tさんの叔母さんですけど
そんなにシッカリしていらっしゃるのなら
変わる勇気を持って欲しいです。
せっかく残っている命が
もったいないです。
あなたの本当の人生を
開いてくれる人は
誰でしょうか？
その人に手伝って貰って、
自分を変える勇気を持って、
さらに充実した人生を作っていくのも
良いかも知れません。
