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ACは両極端・・誰にも頼らないか、依存するか
毒親育ち・アダルトチルドレンは
人を頼るのが苦手な人が多いです。
子供の頃に親に何かを頼むと
「甘えるな、頼るな、自分でやれ」と
拒絶され続けて来て
何か困り事が有っても
自分1人で何とかしようとしたり
自分で出来ない事は諦めたり我慢したり・・
そんな癖がついていて、
人に頼ると言う事を
思い付けないのです。
自分1人の問題なら
それでもまだ良いのですが、
協力し合ったり、
分担したりして仕事をする時、
自分の許容量を超えて
仕事を渡されても
なんとか1人で終わらせようと思って
頑張り過ぎる事も有るかも知れません。
また どうしようも出来なくなった後、
1人で抱え込んでいた事が明るみに出て
「何故早く言わなかったんだ!」と
怒られるような事も
有ったかも知れませんね。
思い付けなかったんですよね。
人に頼ると言う事を。
そしてまたACは
自分がいったん人に頼ってしまうと
歯止めが利かなくなる事を恐れる、
と言う場合も有ります。
心の中に不安とか欠乏感を
抱いている自分に気づいているから、
誰か受け止めてくれる人、
頼って良い人が現れると
自分がその人に完全に
依存してしまうのではないか・・
そんな恐れを
持っているかも知れません。
その悩みは、
自分を良く見つめているから
とも言えます。
依存を恐れ過ぎて人付き合いが苦手なACへの提案
幼い頃から自分が出来ない事、
困った事を相談する相手がいて、
本当に困ったら逃げ込める安全基地がある・・
そんな経験が有れば
今の苦労は無かったと思います。
しかし、過去の条件の悪さを嘆いても
現実が良くなる事はないので
人に頼れないACの人には
こんな提案をしたいと思います。
あなたが話して気分の良くなる人、
優しくて思いやりのある人、
そんな人は周りに居ませんか?
もし居れば、その人を
あなたの心の家族にさせて貰いましょう。
「元気にしてる?」
「これあなたに食べさせようと思って」
そう言ってくれる年上の女性とか、
お洒落で思いやりが有り
恋愛のアドバイスなんかも
くれそうな職場の先輩とか、
学生時代の仲の良かった仲間とか、
そういう人が居らっしゃらないですか?
あなたに屈託のない笑顔をくれる人を
何人か、見つけてみて下さい。
その人達は
あなたが頼っても良い人達です。
その人達をあなたの心の家族として、
心に持っておいてください。
当然ですけど
あなたを貶したり傷つけたりする人を
選んではダメですよ。
心の家族とは言っても、
〇〇さんがお母さん、とか
△△先輩はお姉さん、とか
当てはめなくても良いのです。
その人達は頼っても良い人達、
それを心に刻んで下さい。
相手の許可を得る必要は有りません。
あなたが決めればいいだけです。
凹んだ時、仕事がパンクしそうな時、
人から理不尽な扱いを受けてイライラする時、
その人達に連絡して
「少し凹んじゃって・・
〇〇さんとランチを取りたいんだけど、
いい?」とお願いして下さい。
「迷惑じゃないかな?」
「私の事なんて あの人は
どうでも良いんじゃないかな?」と
心配する必要はありません。
世の中の人は
案外みんな優しいです。
怖がらず、連絡を取ってみて下さい。
頼り方、甘え方の3つの作法
そして、ここからが大事です。
ACは頼り方、甘え方を知らないせいで、
「めんどくさいから
1人で傷が癒えるまで誰とも会わずに
済ませよう」とか
「困ってるけど、
自分だけの力でなんとかしよう」
と思いがちです。
人には頼ってもよいし、
甘えても良いのです。
むしろ温かい人間関係を築くためには
そうした方が良いです。
ただしその時に頼り方、甘え方の
作法が有る事を知っておいてください。
その作法だけ守れば
いくら甘えても良いのですよ。
作法1:1人に集中して頼らない、甘えない
あなたが頭の中に
思い浮かべた家族の中でも、
特に好きな人も居るでしょう。
けれどいつもいつも
その人だけに甘えてはいけません。
相手はあなたの辛い気持ちを
汲んでくれて、きっと真心で
付き合ってくれるはずです。
それがいくら心地良くても
2日続けてその人に甘えてはいけません。
美味しい物を食べる時
1日目は大喜びで食べるけど、
2日めは「またか・・」と思い、
3日めは「もうやだ・・」と
思った経験は無いですか?
それは人間なら誰でも
当然持つ気持ちです。
誰でも、どんな場合でも。
どんなに相手が優しくしてくれても
2日続けて会わないようにする事。
出来れば3日以上は空ける事。
これが1つ目の作法です。
作法2:時間は2時間まで!
「そんなビジネスライクな・・」と
思いますか?
相手はあなたの事を思いやり、
心配して親身になってくれるでしょう。
その気持ちに嘘は有りません。
でも、優しくされるのが嬉しくて、
何時まででも自分の悩みだけを
話し続けてはだめです。
相手はあなたの愚痴を聞く
ロボットではないから
親身になって聞けば聞く程
疲れてしまいます。
大好きな人を疲れさせないように、
あなたの話や悩みを聞いて貰うのは
長くても2時間まで。
まだまだ話足りなくても
時間は2時間まで、を守りましょう。
これは甘える時のとても大事な
礼儀作法です。
そして相手がその時間を
あなたにくださった事を感謝して、
「ほんとに有難う」とお礼を言い
その時間を終わりましょう。
作法3:人間はもともと1人と知る
ここまで読んできて、
「そんなに遠慮しながらなら、
甘えなくてもいいや」
「私が欲しいのは
どんな時でもどんな私でも
受け止めてくれる優しさなのに」
そう思われた方も居らっしゃるかも知れません。
ほんとですね。
そんな人が居れば良いですけど
人間にはそんなふうに完全に
他の人間を受け止める事はできません。
それができる可能性の有るのは母親・・
と、良く言われますが、
どんな立派な母親であっても
無理なんじゃないかと私は思います。
人間関係は0か100か、
ではありません。
辛い時は「少し、支えてね」
とお願いし、
反対に自分に余力が有れば
そっと手を貸す。
けれども大原則は自分の足で立っている事。
人付き合いの得意な人は
50%、60%の付き合い方で
助けたり、助けて貰ったりしながら
自分の足でバランスを取っているのです。
人付き合いの苦手は克服できる
あなたは子供時代、
人よりも辛い思いをして来ました。
つい人の顔色を伺い過ぎて・・
どう付き合っていけばいいのか、
自分が迷惑じゃないか
分からなくなったりして、
人付き合いが苦手だと
思っているかもしれませんね。
だって、基準となるものを
誰にも教えて貰えなかったのですから。
上に書いた3つの作法に気を付けて
人に頼ったり甘えたりすれば
あなたの人付き合いの苦手意識は
消えていくはずです。
最初は勇気が要るかもしれませんが
試して欲しいと思います。
どうしても人に頼る勇気が出ず、
人付き合いが辛い時は
こちらからご相談下さい。
自分のエネルギーを自分で充実させて
人付き合いのパワーを得たい時には
お出かけ吉方を試して欲しいと思います。